
本を使った英語学習、楽しいですよ(^^)
ということで、今回は英語の本を使った学習方法についてです。
英語の多読を始めてみたいけれど、どんな本から読めばいいか分からない…という方は多いのではないでしょうか?特に初心者の方は「難しすぎて挫折したくない」「興味が続く本がいい」といった悩みを持つことが多いです。
本記事では、英語初心者でも挫折せずに読み進められる多読用の本をレベル別に7種類紹介します。英語が苦手だった筆者も多読を通じて、楽しく英語学習を継続することができ、語彙力を伸ばすことができました。その実体験をもとに、選び方や継続のコツも含めて解説します。
ぜひ、あなたにぴったりの1冊を見つけて、多読を楽しく習慣化していきましょう!
英語多読とは?初心者が知っておくべき基礎知識

英語多読のメリットとは?
- 語彙力が自然に身につく
文章の中で単語を繰り返し目にすることで、文脈から意味を推測しやすくなり、知らない単語も徐々に覚えられます。
- 文法や語順が感覚的に理解できるようになる
例文を大量に読むことで、文法の型や語順パターンが自然と身につきます。理屈ではなく"使い方"として覚えられるのが魅力です。
- リーディング力とリスニング力の向上
英語の語順や表現に慣れることで、速く正確に読めるようになるだけでなく、耳でも理解しやすくなります。多読によるリスニング力の向上については、次のデメリットのところでも触れますが、音読を組み合わせることで対策することができます。
英語多読のデメリットとは?初心者がつまずきやすいポイント
- 意味が分からないまま読み進めてしまうことがある
辞書を使わないという方針に従いすぎると、内容をぼんやりとしか理解できず、効果が薄くなることがあります。 → 対策:読み終えたあとに気になった単語をメモし、振り返る習慣をつける。
- リスニング・スピーキングには直結しづらい
読む力は伸びますが、話す・聞く力とは別なので、そこに課題を感じる人も。 → 対策:音読やシャドーイングなどと組み合わせて学習する。
- 成果を感じにくく、モチベーションが下がりやすい
「本当に力がついてるの?」と不安になる時期があります。 → 対策:読書記録や語数を可視化して、自分の成長を実感する。
- 難易度選びを間違えると挫折するリスクがある
難しすぎると読み進められず、簡単すぎると物足りなくなることも。 → 対策:90〜95%理解できる本を目安に、少しずつレベルアップしていく。
英語多読初心者の本の選び方【3つの基準】

1. 自分の英語力より少し簡単なレベルを選ぶ
90〜95%理解できるレベルの本が理想。辞書を使わずに読めると、ストレスなく読み進められます。
2. 興味があるジャンルを選ぶ
内容に興味があれば、読み続けるモチベーションが維持しやすくなります。無理に難しい名作を選ばなくてOK!
3. シリーズ本・レベル別リーダーを活用する
達成感が得やすく、読書習慣が身に付きやすいです。Oxford BookwormsやPenguin Readersなどが代表的です。
英語多読初心者におすすめの本7選【レベル別】

超初心者向け(英検3級以下)
Oxford Bookworms Starter / Stage 1
Oxford Bookwormsは、イギリスのオックスフォード大学出版局が発行する英語学習者向けのシリーズで、語彙数や文法の難易度に応じてレベル分けされた英語多読教材です。Starter(スターター)からStage 6(ステージ6)まで7段階のレベルがあります。その中でもStarterとStage1が初学者におすすめです。理由は、語数が少なく、文章もシンプルだからです。
Penguin Readersは、英語学習者向けに作られたシリーズで、イギリスの大手出版社Penguin Books(現在はPenguin Random House UK)が発行しており、英語を母語としない学習者でも無理なく読めるよう、語彙や文法が段階的に制限されています。その中でもLevel1は、語彙と文法が初心者向けに調整されていて取り組みやすいです。

英文を読むことに慣れてきたら、徐々にステージやレベルを上げていくことを目標にすると楽しいですよ。
初級者向け(英検準2級〜2級)
The Magic Tree Houseシリーズは、アメリカの児童文学作家メアリー・ポープ・オズボーン(Mary Pope Osborne)による、世界的に人気の児童向けファンタジー冒険シリーズです。
- 物語を楽しめる冒険ファンタジー。
- 短い章で構成されていて読みやすい。

ワクワクする冒険と学び、兄妹の絆が魅力で、やさしい英語で書かれているので、英語学習の入り口にぴったりです。物語も面白いので楽しみながら読めます。
Diary of a Wimpy Kid(グレッグのダメ日記)
Diary of a Wimpy Kid(グレッグのダメ日記)は、アメリカの作家ジェフ・キニーによる児童向け小説シリーズです。全世界70以上の言語に翻訳され、シリーズ累計2億9000万部を突破している大人気作品です。
- 現代の中学生の視点で書かれた日常系。
- イラストも豊富で気軽に読める。

失敗だらけの日常をユーモアたっぷりに描き、イラストと日記形式で気軽に読める点が大きな魅力です。あるあるだなーと笑えるシーンがあったりして、楽しみながら読めます。
中級者向け(TOEIC500〜700点)
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time』(夜中に犬に起こった奇妙な事件)は、イギリスの作家マーク・ハッドン(Mark Haddon)による2003年発表の小説です。世界的に高い評価を受け、数々の文学賞を受賞しています。
- 少しボリュームがあるが、読み応えのあるストーリー。
- 推理要素もあり、先が気になる展開。

ミステリーとしての面白さとともに、自閉症の少年の視点で世界を描くことで、新たな発見や感動を与えてくれる作品です。
『Holes(ホールズ)』は、アメリカの作家ルイス・サッカー(Louis Sachar)による1998年発表の児童文学小説です。全米図書賞やニューベリー賞など数々の文学賞を受賞し、2003年にはディズニーによって映画化もされています。
- 少年たちの不思議な物語。
- 映画化もされたベストセラーで英語も平易。

無実の罪で過酷な矯正施設に送られ、毎日穴を掘らされるという理不尽な状況の中でも、めげずに自分の頭で考え行動する主人公の姿が印象的でした。
ノンフィクション派におすすめ
National Geographic Readers(ナショナル・ジオグラフィック・リーダーズ)は、世界的に有名な「ナショナルジオグラフィック」誌から生まれた、英語学習者や子ども向けのノンフィクション・リーダーシリーズです。科学、自然、生き物、歴史、宇宙など幅広いテーマを、美しい写真と分かりやすい英語で紹介しています。
- 写真が多く、視覚的にも楽しめる。
- 科学や自然、歴史などジャンルも豊富。

いろんなジャンルがあるので、興味のあるものを読んでみましょう!私はドイツに住んでいたので、Albert Einsteinとかが気になって読んでいました。
英語多読を挫折せずに続けるコツ

私もはじめのうちは英語の本を読むことが大変で、続けることがなかなかできませんでした。
そこでいくつか、挫折せずに続けるためのコツをご紹介いたします。
完璧主義を手放す
まずは、完璧に理解して読もうとせずに楽しむことを意識しましょう。
分からない単語は飛ばしてOK。辞書なしでとにかく「意味の流れを追う」ことが大事。
時間を決めて習慣にする
例:朝の10分間だけ読むなど、ルールを決めると続けやすいです。
記録をつけてモチベUP
読んだ冊数や語数、感じたことなどを記録すると、自信につながります。

私は読んだ本や漫画は必ずiPhoneのメモアプリに記録しています。あとから見返せるのでおすすめです。
まとめ|自分に合った1冊から英語多読を始めよう!
英語の多読は、初心者でも始められるシンプルかつ効果的な学習法です。自分のレベルに合った、興味の持てる本からスタートすれば、英語力は自然と伸びていきます。
「これなら読めそう!」と思える1冊から、今日から気軽に始めてみましょう!
本で学んだ表現をできればアウトプットもしていき、インプットとアウトプットのサイクルを回していきましょう。